クリスマスシーズンに入る前、こども園ではまず教職員の皆さんに、聖書が描く、イエス様がお生まれになったあらすじを、ぎゅっと手短に30分でお話する機会をもらっています。
そこで、今年もみなさんに質問してみました。 「クリスマスの主人公は誰ですか?」
三択問題です。①ヨセフとマリア、 ②天使、 ③イエス様。
それではどうぞ。 ①の人・・誰もいませんね。 ②の人・・・こちらもいない。 では③の人・・ハイ! ここで手が上がりました。みなさん、イエス様ですね。
では、正解発表です。答えは …この中にはいません。みなさん、はずれでした~。💦
いかにもイジワルなやり方ですね(苦笑)。
7年前、佐賀に赴任して来て、ルーテルこども園で、クリスマスのページェント/降誕劇を
久しぶりに見ました。かわいかったですねぇ。でも、衝撃的でした。主人公であるはずの
イエス様は赤ちゃんでセリフがなかったのです。何もしゃべらず寝ているのみ💦むむっ。こうなると、主人公の考えが分からないぞ…。そうか。
そこで、イエス様が主人公であると読むよりも、降誕の物語が言わんとするメッセージが理解しやすくなる読み方があると、牧師として33年の経験も込みで、私はこちらをおススメしたいのです。
「主人公は天の神様です」と。
つまり「イエス様を中心に」から「天の父なる神様を中心に」と理解を切り替えると、 なるほどハッキリしてくるようです。
なぜ、イエス様の産まれた場所が家畜小屋だったのか?
なぜ、父母をヨセフとマリアとされたのか?
なぜ、最初の面会に招かれたのが羊飼いなのか。
なぜ、あまり人が住まない、魅力が薄い田舎の村であった
「ベツレヘム」を生まれる場所に選んだのですか?
もう一つ! クリスマスの出来事では、天の神様のお心を探すなら、一番あざやかにわかるのは「天使」でしょう。天使とは、天の神様の使いであり、天使はしゃべるからです。
イエス様はしゃべらない💦 神様から直接にことづけを受けた伝言である「お告げ」の言葉を一つ一つ追いながら、天使がどう説明しているかをたどるのがおススメです。
すると、暗い闇に光を灯そうとされた、神様の愛のお心がだんだんとわかってきて、昔話でも他人事でもない、リアルなクリスマス体験へと、自分も招かれていたんだと気づいて、 ビックリするかもしれません。
世界にとって2024回目のクリスマスを迎えます。
天の神様からのギフトを、皆さんと一緒に、心に灯したいと祈りはじめています。
(チャプレン 白川道生)
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